自立支援をするメリットとは?

自立支援をしていくことには、さまざまなメリットがあります。その一つが、本人の生活の質を上げられるという点です。自分でできることが多くなれば、それだけしたいことができるわけです。どこかに出かけたい、なにかを買いたいと思っても、身体機能が低下しているとできないことも多くなります。その点、自立支援をしっかり行うことで、高齢者が望む生活スタイルを維持できて、楽しい生活を送れるようになるのです。

また、ご家族の負担を減らすことにもつながります。要介護度が上がっていくにつれて、ご家族が物理的な介護ケアに携わる時間、そして必要とされる体力が大きくなってきます。時には、ご家族が疲労からダウンしてしまうことすらあります。そこで、自立支援に力を入れることで要介護度を改善したり、少なくても進行を遅らせたりすることができます。これは、ご家族の精神的な負担を和らげることにもつながります。いつも要介護者のケアをしないといけないのも大変ですし、大事な家族が弱っていくのを見るのもストレスです。自立した生活を続けられるようにするのは、精神的な意味でも非常に重要なことなのです。

高齢者の自立支援には、経済的なメリットもあります。介護保険制度を活用して、少額もしくは無料で受けられるサービスもあります。しかし、介護ニーズが高まれば出費が増えていくのは事実です。介護施設に入るにしても自宅で介護を続けるにしても、毎月の固定費や消耗品などのコストは無視できないものがあります。自立支援によってその経済的負担を下げられるのは、本人にもご家族にも大きな助けとなります。